宮崎県立宮崎病院 - Miyazaki Prefectural Miyazaki Hospital

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産婦人科

 当院産婦人科は日本産婦人科学会専攻医指導施設、地域周産期母子医療センター、日本婦人科腫瘍学会修練施設、日本周産期新生児医学会認定施設、日本女性医学学会研修施設、母体保護法指定医師研修機関としての役割を担っています。そのため最新・最善の医療を提供するのみならず、次代を背負う医師を養成するための施設として日夜研鑽に努めています。2023年度はスタッフ8人、レジデント3人の計11人で診療に従事しています。

 2022年度は婦人科悪性腫瘍148例、前がん病変110例が新たに当科での治療を開始されました。良性も含め産婦人科手術は377件です。
 子宮頸癌は2022年53例で、手術可能な症例は根治手術である広汎子宮全摘出術を行い、手術を行わない場合には主に同時化学放射線療法による治療を行っています。また子宮頸癌の初期前がん病変には可能な限り子宮温存手術(子宮頸部円錐切除術やレーザー蒸散術)を行っており、年間100件以上治療しています。この治療の積み重ねが将来の子宮頸癌の発症の減少に寄与すればと願っています。
 子宮頸癌が近年若年発症化していることは周知の事実ですが、進行癌が多くなったように感じます。ほとんどの子宮頸癌の原因とされるのがヒトパピローマウイルス(HPV)です。HPV感染、子宮頸癌発症の予防効果が非常に高いとされるHPVワクチンにおいては一時的に接種を控える流れがでていましたが、2022年に厚生労働省による積極的推奨が再開されています。しかしながら日本における普及はまだまだで、未接種世代には現時点でも子宮頸がん検診(細胞診)が最大の方策です。行政の努力もあり徐々に検診率は上昇していますがまだ十分なレベルではありません。検診の習慣化をお願いする次第です。

 子宮体がん(肉腫を含む)は2022年58例でほぼ全例手術を行い、進行例では術後化学療法を追加しています。2018年からは条件を満たす初期癌に対して腹腔鏡による低侵襲手術を開始し、2022年からはロボット支援下での根治術も開始しています。
卵巣がん/腹膜がんは2022年34例(境界悪性腫瘍を除く)で、可能な限り手術による摘出を目指しており、腸管浸潤で切除困難な場合は消化器外科との連携で腸管合併切除を行っています。また初回治療時に摘出困難なことが予想される場合は術前化学療法を行い、奏功した場合は摘出手術を行い、さらに化学療法を追加しています。近年適応となったPARP阻害薬による維持療法も積極的に導入し、予後改善を目指しています。

 稀な悪性腫瘍ではありますが、外陰がん、膣がん、絨毛性疾患(胞状奇胎、絨毛癌など)等に対する根治手術、放射線療法、化学療法も行っています。また良性卵巣腫瘍や子宮筋腫等の疾患に対しては、条件を満たせば腹腔鏡による低侵襲手術を積極的に行い、子宮良性疾患に対するロボット支援手術も開始しました。

 2022年の分娩数は572件で、うち帝王切開は212件でした。母体搬送も救急外来や新生児科・手術室の協力の下、原則断らないことを目標としており、54件を受け入れました。
 当院NICUは妊娠20週台後半出生の赤ちゃんから診療可能で、新生児外科疾患にも対応しています。また内科・外科・精神科など多くの診療科と連携をとっており、疾患をもつ妊婦さんにも安心してご通院いただけます。母体・胎児に疾患がある妊婦さんや早産傾向のある妊婦さんなど、ハイリスク症例が半数近くを占めていますが、正常経過の妊婦さんも制限なく受け入れています。
 2022年1月に新病院へ移転し、分娩室はすべてトイレ付個室となり、入院病床も大きな窓のついた個室が増えました。母体搬送症例は経過が順調であれば、紹介元の施設へ再転院も積極的に行っています。

受診される方へ

初診の場合は、原則紹介状が必要です。かかりつけ医より紹介状を持参して来院してください。

診療実績

分娩数

  • 2022年度 分娩数 572例
  • 2022年度 母体搬送 54例

2022年度 手術件数

子宮頸癌手術 19例
 ※広汎子宮全摘手術 16例
 ※準広汎子宮全摘手術 1例
 ※単純子宮全摘手術 2例
子宮体癌手術 34例
卵巣癌手術(境界悪性腫瘍を含む)  38例
外陰癌手術 0例
子宮摘出術 39例
円錐切除術 74例
レーザー手術 38例
子宮脱手術 4例
筋腫核出手術 5例
良性卵巣腫瘍 43例
腹腔鏡手術 83例
 ※子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡)  36例
 ※腹腔鏡下膣式子宮全摘術 23例
 ※異所性妊娠手術(腹腔鏡) 11例
 ※腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 12例
 ※審査腹腔鏡 0例
 ※腹腔鏡下子宮内膜症病巣除去術 0例
 ※腹腔鏡下子宮筋腫摘出 1例
 ※卵管全摘除術(両側、腹腔鏡) 0例
異所性妊娠手術(開腹) 0例
帝王切開術 205例
子宮内容除去術(子宮内膜全面掻爬を含む) 63例
子宮頸管縫縮術 4例
その他 20例
合計 669例
定例手術 555例
緊急手術 114例
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