1. 一般目標
医師として診療上必要な基本的知識、技能、態度を修得する。
患者診察を、以下の諸点に留意して適切に実施できる能力を養う。
- 患者心理を理解した上で、患者に接するマナーを身につける。
- 適切な問診及び理学所見をとり得る。
- 基本的臨床検査法を実施、あるいは依頼し、その結果を適切に解析し得る。
- 放射線科領域の必要にして十分な検査を選び出し、言い得る能力を持つ。
- 疾患の内容、程度を把握し、患者、家族とのコンタクトをとるとともに適切な内科的治療法を実施し得る。
- 救急疾患及び外来診療の伴う偶発性に対する診断能力、処置能力を身につける。
2. 行動目標
内科系研修医2年次後半の3ヶ月間または6ヶ月間に放射線科ローテイトすることにより、次の諸検査及び治療法を指示し、自ら実施し、所見の判断能力を身につける。
(1) 検査
- 一般X線検査(胸腹部X線検査、骨X線検査、断層撮影など)
- 一般造影検査(尿路造影検査、胆道造影検査など)
- 消化管X線検査(上部消化管X線検査、大腸消化管X線検査など)
- 消化管内視鏡検査(上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡など)
- CT検査
- MRI検査
- RI検査
- 血管造影検査
(2) 治療
- 放射線治療(悪性腫瘍に対する各治療法中で、放射線治療の果たす役割の適応と限界を知り、治療計画を立て、照射中及び照射後の患者の指導ができる)
- IVR(血管塞栓術、血管拡張術など)
3. 研修時間割と配置
医師として診療上必要な基本的知識、技能、態度を修得する。
患者診察を、以下の諸点に留意して適切に実施できる能力を養う。
(1) 3ヶ月間ローテイトする場合
一般X線検査、一般造影検査、CT検査、MRI検査、RI検査に関する研修を主として行う。
(2) 6ヶ月間ローテイトする場合
c.F.各研修医師の週間スケジュール予定
- 消化管X線検査 5~10件
- 消化管内視鏡検査 5~10件
- CT検査 30~50件
- MR検査 10~15件
- RI検査 5~10件
- 血管造影検査 4~5件
- 治療計画 4~5件
4. 教育
専門医3名が、諸検査及び治療の実施を原則としてマンツーマンで指導する。
- 一般X線検査、一般造影検査、放射線治療:山田医師
- 消化管造影検査、消化管内視鏡検査、CT検査
- MRI検査、RI検査、血管造影検査、IVR
また、カンファランスにおいて手術所見と対比して、術前の各種検査レポートを振り返って再検討する。
C.f.カンファランススケジュール
月: | 抄読会あるいは学会予行 院内レクチャー | 8:00~8:30 17:00~18:00 |
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火: | 泌尿器科カンファレンス 外科カンファレンス 放射線治療カンファレンス | 16:45~17:15 17:30~19:00 18:00~19:00 |
水: | 整形外科カンファレンス 神経カンファレンス | 8:00~8:30 17:00~17:30 |
木: | 耳鼻科カンファレンス 婦人科カンファレンス | 16:00~17:00 16:30~17:00 |
金: | 内視鏡カンファレンス | 8:00~8:30 |
5. 評価
研修指導医が、初期臨床研修(厚生労働省)到達目標の自己評価表を参考にして以下の項目について評価する。
- 社会性、倫理性及び人間性
- 医学的知識及び医療技術
- カンファレンス、学会及び論文発表