1. 一般教育目標
将来の専門分野にかかわらず、日常診療に必要な精神医学の基本知識、病態、治療、態度を身につける。
- 患者の人権に配慮した接し方、態度を身につける。
- 患者を心理、社会、生物学的側面から理解する。
- 診断、検査、治療、社会復帰を含めた包括的な治療計画を立てられるようになる。
- 患者・医師関係、家族・医師関係、医師・医療スタッフ関係に配慮した診療態度を身につける。
2. 行動目標・経験目標
患者の人格・人権を尊重し、患者、家族との適切な関係に配慮しながら診断、治療について以下の技術を修得する。
- 問診 面接の方法に配慮しながら、主訴、生活史、既往歴、現病歴、家族歴等を聴取し、情報をまとめ記載する。
- 状態像を把握する。
- 必要な検査(頭部CT、MRI、脳波等)について理解し、検査計画を立てる。
- 診断 精神科診断(ICD-10、DSM-Ⅳ)について理解する。
- 基本的な治療(薬物、精神療法)について理解する。
- 精神保健福祉法を理解し、適切な入院形態、手続きを学ぶ。
- 社会復帰活動、地域支援体制について理解する。
- 以下の疾患について実際に入院患者を受け持ち、診断、検査、治療方針について症例レポートを作成する。
統合失調症、うつ病、認知症 - 以下の疾患について、外来または入院診療を経験する。
症状及び器質精神病(せん妄を含む)、不安障害、身体表現性障害、ストレス関連障害、アルコール依存症 - コンサルテーション・リエゾン精神医学について実践し、理解する。