令和5年度から集中治療科が誕生し、ICU(集中治療室)における重症患者さんの管理を担当させて頂いております。我々集中治療医は、人工呼吸器などがついた重症患者さんに対応しているため、患者さんとお話しできる機会は限られておりますが、患者さんが元気になってICUを退出できることに喜びを感じながら、あくまで裏方の仕事のような形で患者さんを支えています。集中治療医とは、重症患者を診る総合診療医でもあります。ひとつの臓器にとらわれず全身を見ながら重症病態の把握を行い、全身の管理を行います。人工呼吸器、透析器、ECMO(体外式膜型人工肺)といった高度医療機器を上手に活用しながら、できるだけ患者さんが苦痛なく回復でき、後遺症なくICUを退出できるよう、日夜診療に励んでおります。ICU管理において、集中治療医が密に関わるほど治療成績が良いというデータもあり、積極的にICUの重症患者さんの治療に関わっています。
県立宮崎病院 集中治療科 令和5年度診療内容
令和5年4月から、集中治療専従医1名から2名体制へ
令和6年度から、日本集中治療学会集中治療専門医研修施設に認定
ICU8床 [循環器疾患集中治療室(CCU)脳卒中集中治療室(SCU) 高度治療室(HCU)はなし]
特定集中治療室管理料I 算定
集中治療科診療体制
ICU人工呼吸器装着患者を中心に対応
担当診療科の診療スタンスにより、クローズド管理から人工呼吸器管理などのサポート
- 人工呼吸器管理、それに関わる鎮痛、鎮静、輸液管理など
- 透析管理 CRRT(集中治療科管理) IHD PE(腎臓内科管理)
- 循環器内科とともにECMO管理
- ICUベッドコントロール
業務
- 朝のカンファレンス司会 症例提示 問題点の議論 当日の方針を確認
- 人工呼吸器装着患者の診療
人工呼吸管理 循環管理 腎臓管理 栄養管理 感染管理 ECMO管理 - 昼のカンファレンス ナースレクチャー
- 夕方の申し送り
- その他
新入室患者に対する対応
ERからの応援要請あれば対応
RRS、院内急変対応
ICU当直業務