総合診療科(総合内科・病院総合診療)は高齢医療、複合診療へのマネージメント、専門医の偏在(総合内科医の不在)、救急医療の強化などを背景に2015年4月に開設された科です。2023年4月現在でスタッフ3名+後期研修医1-2名+初期研修医でチームを作り、診断を中心に臓器別専門医と連携をとりながら入院治療を行っています。
当科の主な役割は、病院と地域のニーズに合わせて
- ゲートキーパー(総合診療外来、救急外来からの内科コンサルト)
- 診断未・難症例や複合疾患の対応(不明熱、呼吸困難、頭痛、腹痛、関節痛、倦怠感、体重減少などの不明な症状・所見・検査値など)
- 専門医不足・不在領域のカバー
の3つです。
内視鏡検査やカテーテル検査、癌治療などの専門的な知識や技術はありませんが、救急外来が円滑に運営できるように救急科と連携をとり、幅広い知識や経験によるところの多い複雑な症例の診断に関しては、臓器別専門医とディスカッションを行っています。また、社会的な問題に関しても多職種とカンファレンスを行って、診断~治療~退院までの最適解をみつけて提供できるように努力しています。
また、同時に医学生・研修医教育も当科の大事な仕事の一つと考えています。主に救急外来と総合診療科外来、病棟での仕事が中心になりますが、各専門科にとらわれない研修を積み、将来どの科に進んでも大切となる医師としての基盤を身につけることができることが当科研修の特長であると考えています。