良性子宮疾患に対するロボット支援手術
子宮にできる病気の中でも、過多月経や月経痛、下腹部のしこりなどの原因となる子宮筋腫や子宮腺筋症、前がん病変である子宮頸部異形成や子宮内膜異型増殖症は手術療法の適応となります。
当科では今まで良性子宮疾患に対して、開腹手術、腟式手術、腹腔鏡手術によって子宮摘出術を行ってきましたが、2022年3月からはロボット支援手術も開始し、2022年7月から保険診療適用になりました。
※「ロボット支援手術」は、手術療法のうちの一つの方法です。ロボット支援手術を受けるためにはいくつかの条件がありますので、担当医にご確認下さい。
低悪性度・初期の子宮体がんに対するロボット支援手術
子宮体がんとは、子宮の体部にある子宮内膜から発生する悪性腫瘍です。近年増加傾向にあり、日本全国では17,089人(2018年)が子宮体がんと診断されています。
治療には手術療法、化学療法、放射線療法などがありますが、どの治療法を行うかについては、がんの悪性度、進行状態(ステージ)や患者さんの年齢や合併症の有無などによって決定します。手術療法では子宮、両側付属器(卵巣と卵管)、リンパ節を摘出します。
当科では2018年3月より低悪性度(類内膜癌グレード1または2)、かつ術前の画像検査で初期(ⅠA期)と推定される子宮体がんの患者さんに対して腹腔鏡手術を行ってきました。
2022年7月からはこの条件を満たす子宮体がんの患者さんに対して、ロボット支援手術を開始しています。
※「ロボット支援手術」は、手術療法のうちの一つの方法です。ロボット支援手術を受けるためには、病気の状態以外にも条件がありますので、担当医にご確認下さい。