令和3年4月1日より菊池郁夫前院長より引き継ぎ院長に就任した嶋本です。
新型コロナウイルス感染症より県民の皆様を安全に守るために県病院一丸となって戦っていて、大学病院を始めとした協力体制のもとで最善を尽くしているのではないかと思います。まだまだ収束は見えない状況ですが、ワクチンの接種も徐々に始まっており昨年より状況は改善していくことと願っています。それまでは職員一同頑張って行きたいと思います。
さて私は2回県立宮崎病院に赴任しています。1回目は昭和63年4月でした。現在の県病院がオープンした直後に宮崎の地に参りました。ご縁があり平成4年に再度こちらに赴任して現在に至っています。私にとって県病院は医師としての大部分を過ごさせていただきました。県病院に赴任したおかげでさまざまな貴重な経験出会いに恵まれました。
県病院の使命に応えられるよう残りの在籍期間誠心誠意尽くしていきたいと思います。
当院の使命は「地域とともに歩み良質で高度な医療を提供する患者さま中心の病院を目指す」です。
現在においては先に述べた新型コロナウイルス感染症への対応はもちろんのことですが、救命救急医療、高度先進医療としてのがん医療・難病医療、周産期医療、災害医療を提供するために日夜努力しているところです。
救命救急医療については体制の整備、がん治療においては低侵襲医療であるロボット手術の導入、遺伝子カウンセリング等の体制整備を現在計画中です。
本年度中には待望の新病院への移転が執り行われることとなります。これまで病院建築の過程で種々のご不便をおかけし、周辺の皆様にはご迷惑をおかけしました。
ヘリポートもあり救命・救急センター病棟は拡充一体化します。NICUと産科病棟を同一階に集約し、手術室も拡充しています。今以上に利便性が高くなることが期待されます。また新病院開院に合わせ配置の見直し等も行っているところです。
記念すべき令和3年度になりより高いレベルの医療を遂行できるように努力していきたいと思います。なお移転後も現在の病院の取り壊し、駐車場建設と工事が続きますので、ご不自由をおかけしますが何卒よろしくお願いします。
令和3年4月
宮崎県立宮崎病院 院長 嶋本 富博