宮崎県立宮崎病院 - Miyazaki Prefectural Miyazaki Hospital

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第17号 県病院から こんにちは

2006.04.07

4D超音波診断装置について

看護科
岩切 イツ子

 当県立宮崎病院は、平成17年9月26日付けで「日本医療機能評価機構」からの認定を受けることができました。宮崎県では平成18年2月現在、22の病院が認定を受けています。
 病院機能評価とは「財団法人日本医療機能評価機構」が「患者さまのニーズを踏まえつつ、質の高い医療を効率的に提供するために第三者による評価を行い、その問題点の改善を支援する」目的で、平成9年から行っている事業です。

 
現状の客観的把握
審査により優れている点や改善すべき問題点がabc(小項目)や5段階評価(中項目)及び所見により具体的にわかるので病院の現状を客観的に把握できます。
自己評価はほとんどの項目で「b及び3」でしたが、審査の結果はa評価が、第2・6領域で約60%、第1・3・4・5領域では80%弱~80%以上という結果でした。自分たちの力を見直しました。
改善のきっかけづくり
受審申込み後、書面審査で自己評価を行い、自己評価をもとに準備や改善を進めることそのものが改善につながります。
自己評価をabどちらにしようと迷い、準備や改善に苦労しながらもそのプロセスが何ものにも換え難い貴重で充実した時間・宝物となりました。来年も受けたいといった看護師長がいるくらいです。
効果的で具体的な改善目標の設定
改善すべき問題点には急ぐものや解決困難な問題などさまざまですが、評価により効果の上がる具体的な改善目標を設定することが可能となります。
審査結果は留保でしたが、具体的な改善要望事項が示され、取り組みやすく納得のいくものでした。また、評価の低い項目の指摘と今後の方向性も参考になりました。
職員の自覚と改善意欲の醸成
全国レベルの第三者から指摘されることで問題点の共通認識を持つことができ管理者・現場の職員共に改善意欲が向上して主体的な取組が期待できます。
病院の理念に始まり、診療、看護、事務また療養環境等々、管理者、現場全ての職員が「取り組まないといけない」という意識が生まれ受審直前は緊張感とともにチームワークが高まりました。
改善の方向の明示
審査結果報告書には問題点だけでなく改善の方向も示され、相談も受け付けてもらえます。
改善に時間を要しましたが、方向性を相談、確認し、再審査で無事認定を受けることができました。
認定証による患者の信頼
認定証が発行され、院内に掲示することで全国レベルの認定病院ということで信頼を向上させることができます。
認定掲示板は職員全体の誇りであるとともに「継続して改善に取り組みましょう」の気づきや警笛にしていきたいものです。

脳神経センター(Brain center)開設のお知らせ

神経内科部長
湊 誠一郎

 脳外科、神経内科が統合されて新たに脳神経センターを開設いたします。これまで5階東病院棟内にそれぞれ21床、17床のベッドを有していましたが、今回38床として統合し、より迅速に、機能的に対応できることを目指しています。
 これまでも急性期脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)、てんかん、脳腫瘍、外傷性頭蓋疾患、脳炎・髄膜炎から脊髄疾患、筋炎、末梢神経障害まで神経系のほぼすべての疾患を扱ってきておりますが、より県民の皆様のニーズに応えるべく、受け入れの迅速化を図り、“待ち”のない入院システムを構築していく所存であります。
 昨今、脳卒中救急はブレイン アタックと命名され、時間との勝負となってきています。発症後3時間以内しか適応されない脳梗塞の薬剤も使用可能となり1分1秒を争う時代と言っても過言ではありません。神経センター開設により両科がより緊密に連携をとりスムーズなチーム医療が可能となります。
 脳外科関係では頭蓋底外科、脳腫瘍の最先端免疫治療、てんかんの外科治療等に新たに取り組むよう準備をしており、神経内科領域ではインターフェロン注射療法、血漿交換治療等を行ってきています。
 今後とも県民の皆様のよりお役に立てるよう努力していく所存であります。

Cアーム透視台紹介

放射線科
藤江 康則

 新しい装置の特徴は、画像を見るカメラがII(イメージインテンシファイア)と違いFPD(フラットパネルディテクター)を使用していることです。FPDを使用する事により今までより広い視野で観察することができ、また像の歪みがなく、患者様及び術者の被ばく線量が少なくなるという特徴があります。
 14番の新しい透視台にはCアームを使用しているため、患者様を動かすことなく前後左右の像を観察することができます。
 整形外科・外科・泌尿器科・小児科等の幅広い検査に利用できますので皆様のご利用お願いします。

市民公開講座のご案内

臨床検査科
三原 謙郎

 日本超音波医学会九州地方会が14年ぶりに宮崎県で開催されることとなり、私が学会長を務めます。その学会のなかで、下記の要領にて市民公開講座を企画しましたのでご案内いたします。

  1. 日時
    平成18年9月17日(日曜)午前3時~4時30分
  2. 場所
    JA・AZMホール
  3. テーマと講師
    1 超音波検査で乳癌の早期発見 県立宮崎病院外科 大友直樹医長
    2 超音波検査で肝癌の早期発見 県立延岡病院臨床検査科 平松百合子超音波検査士
  4. 参加費
    無料
  5. お問い合わせ先
    県立宮崎病院臨床検査科超音波センター  長友・石橋医師

ところで、癌ができたらやっかいです。特に、進行した大きな癌の場合、きつい検査や手術、抗癌剤治療などが待っています。どなたでも癌ができないことを願っておられますが、現実問題として癌を予防することはほとんどできません。ではどうすれば良いのでしょうか。結論は早期発見に尽きます。癌を小さなうち(早期)にみつける方法は色々ありますが、乳腺と肝臓では超音波検査が最も大切です。乳がんが1cm、肝癌が2cmの大きさになれば超音波検査で発見でき、早期発見すれば完治できることになります。 乳癌の例をお示しします。

右の写真中央の黒の部分が約1.5cmの腫瘍で、いびつな形をしていることから癌であることがわかります。

この市民公開講座をお聞きいただき、超音波検査の重要性を理解していただければ幸いです。2名の講師がわかりやすくご説明いたしますので、どなたでも遠慮なくご参加ください。お待ちしております。

当院のボランティア活動

看護科
中島 由紀子

 当院では、「患者様の病院利用を支援し、職員の患者様サービス向上の認識を高める」という目的で平成13年からボランティアの方々を受け入れています。現在、下記の6つの分野で43名の方々がボランティアとして登録され活動をされています。

  • 外来ボランティア
    毎日。外来受付支援、受診科案内、車椅子介助等。
  • 患者様相談
    毎週1回。患者・家族の皆様や職員の心の相談を受ける。
  • 花ボランティア
    週2回。花の植え替えや水やり、花柄摘みなど。
  • 絵手紙ボランティア
    季節ごと。心のこもった絵手紙を各病棟に配布。
  • 読み聞かせボランティア
    毎週1回。小児病棟で絵本などの読み聞かせ。
  • 洋裁ボランティア
    今回は、写真も一緒に紹介します。8名の方々が登録されており、毎月2回活動されています。70代の方もいらっしゃると伺いましたが、とても若々しくパワフルで和気あいあいと活動されています。いろいろな器具のカバーや袋類などを作って頂き、平成16年度は約218点作成して頂きました。患者様や職員に喜ばれるとともに病院の経費削減にも貢献されています。

 患者様の役に立ちたいというボランティアの方々のお気持ちや活動に、日々感謝の気持ちでいっぱいです。また、患者様を支援するお仲間としていつも心強く思っています。ありがとうございます。

「患者さま相談室」から

カウンセラー
藏重 幸子

「患者さま相談室」が現在の相談室を使って行われるようになってから、2年が経ちました。それ以前の平成14年6月からの約2年間は、前院長の立山先生から「ボランティア認定証」を頂いたものの、病棟師長から依頼があった患者様の病室に出向いて話を伺う程度でした。
 平成16年4月、病院待合室、花屋前の喫煙室が「患者さま相談室」として整備され、カウンセラー2名、精神対話士2名の計4名で相談を受けることになりました。 患者様からのご相談は、病気のこと、将来のこと、家族のこと、友人、知人との人間関係、医療従事者への要望等々実にさまざまで、ときにはその方の壮絶な人生を垣間見ることもあります。
 私のカウンセリングのやり方は、とにかく己を無にして懸命に相手のおっしゃることを聴くこと、これに尽きます。真剣に耳を、心を傾けることによって、患者様ご自身が問題を解決してゆかれ、終わりには「こんなに話を聴いて貰ったことは初めてです。有難うございました。」といってお帰りになります。
 県病院においでの皆様も、ぜひ一度「患者さま相談室」にお声をおかけください。お待ちいたしております。

糖尿病に関する相談メンバーです
糖尿病に関する相談メンバーです

患者さま相談室

平成18年度 患者様相談室 計画

曜日 時間 相談内容 対応者
10時~12時 看護師、健康問題・看護・療養生活に関すること 専門的看護師 第1…床ずれ予防などの相談
第2…糖尿病に関する事
第3…緩和ケアに関すること
第4…救急看護に関すること(奇数月)感染看護に関すること(偶数月)
14時~17時 医師、医療・セカンドオピニオンに関すること 医師 (要予約) 第1…福永隆司(内科医長)
第2…大友直樹(外科医長)
第3…嶋本富博(産婦人科医長)  
…西口俊裕(小児科医長)
第4…徳久俊雄(整形部長)
10時~12時 栄養・食事に関すること 管理栄養士 田代晶子
10時~12時 悩みや心理面に関すること カウンセラー
精神対話士
第1…内野初枝(木曜日)
第2…藏重幸子(4月から水曜日)
第3…脇坂昌宏(4月~8月は水曜日)
(9月~3月は木曜日)
第4…岡元ミキ(木曜日)

※医療費や福祉制度利用に関する相談は「医療相談室」にてお受けしております。
※曜日については、替わることもありますので事前にご確認ください。

診療受付時間
  • 新患8:20~11:00
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  • 再診8:20~17:00
     

※予約制初診の方は紹介状・予約票をご持参ください。
※受付は、検査が無い場合は予約時間の20分前、検査がある場合は予約時間の60分前にお越しください。

病棟面会時間
     
  • 14:00~17:00
ご意見・お問い合わせ

疾患に関するお問い合わせにつきましては、お答え致しかねますのでご了承ください。

     

FAX. 0985-28-1881
患者支援センターFAX. 0985-38-4166