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県立宮崎救命救急センターは県内2ケ所の救命救急センター(県立延岡病院、県立宮崎病院)の一つとして、県央、県南の地域をカバーしています。宮崎東諸県医療圏の3次救急医療施設としての役割と、他の二次医療圏の後方医療施設としての重要な役割を果たしています。宮崎県の救急医療体制の中で初期救急医療を担当する在宅当番医や休日夜間患者センターおよび2次救急医療施設から転送されて来る3次救急患者の診療を担当しています。
県立宮崎病院救命救急センターについて
麻酔科 窪田悦二
当院の救命救急センターは当直医師3名(正直1名、副直2名)に、看護婦2名(平日夜間)または3名(土・日・祝日)の診療体制となっています。平日夜間と土・日・祝日の終日は、救急隊とのホットラインが整備され、3次救急患者の円滑な受け入れと、救急救命士への適切な指示ができるようになりました。
平成12年度は救急車による患者受け入れ件数は1,069件で、心肺停止状態の患者が32件でした。外来患者総数は4,051人、入院患者総数は2,003人でした。重症患者は559人で、内訳でおもなものは、重症脳血管障害75人、心筋梗塞および心不全192人、重症呼吸不全213人でした。
救急外来を受診した患者の中に小児の占める割合が高く、約40%が小児科の患者で、緊急入院した患者の約33%が小児科の患者でした。宮崎市内に小児が入院可能な施設が当院しかないためであろうと思われます。当院の小児科スタッフの献身的な努力によって、小児救急医療は支えられているとも言えます。
すべての診療科を持ち、24時間体制で入院と手術が可能な宮崎東諸県医療圏唯一の総合病院として、当院の救急医療への役割は重大であると思われます。二次医療圏内の他の救急医療施設や宮崎市消防局との密接な連携のもとに、3次救急患者に必要な医療処置が迅速かつ適切にできるように努めたいと考えています。