看護師特定行為研修

1. 看護師特定行為研修制度について

2014年保健師助産師看護師法が改正され、2015年10月から「特定行為に係る看護師の研修制度」が施行されました。「特定行為」は、「診療の補助」の範疇となっています。
「特定行為」は、38行為・21区分と定められています。詳細については、厚生労働省のホームページでご確認ください。

令和4年1月11日に開院した新病院では、救急・総合診療センター、手術室、集中治療室（ICU）など各種施設を充実させました。本院における看護師特定行為研修では、新病院の機能と急性期病院のチーム医療を生かし、呼吸や循環動態の変化へ対応できる特定行為看護師の育成を行います。

県立宮崎病院の理念である「地域とともに歩み良質で高度な医療を提供する」に基づき、入院や在宅等のあらゆる臨床場面において、高度専門的なアセスメント能力と実践能力を発揮できる看護師を育成することで、医療・看護の質向上に貢献する。

特定行為区分	特定行為	開講
呼吸器（気道確保に係るもの）関連	経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整	●
呼吸器（人工呼吸療法に係るもの）関連	侵襲的陽圧換気の設定の変更	●
	非侵襲的陽圧換気の設定の変更	○
	人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整	●
	人工呼吸器からの離脱	●
循環器関連	一時的ペースメーカの操作及び管理	●
栄養に係るカテーテル管理（中心静脈カテーテル管理）関連	中心静脈カテーテルの抜去	●
動脈血液ガス分析関連	橈骨動脈ラインの確保	●
循環動態に係る薬剤投与関連	持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整	●
	持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整	●
	持続点滴中の降圧剤の投与量の調整	●
●集中治療領域パッケージの科目　　○特定行為区分別の科目

※ 集中治療領域パッケージを受講する際は、呼吸器（人工呼吸療法に係るもの）関連の受講が必須となります。呼吸器（人工呼吸療法に係るもの）関連のみの研修は行っておりません。

特定行為区分に共通して必要とされる能力を身につけるため科目（研修期間：5ヶ月）

各特定行為に必要とされる能力を身につけるための科目（研修期間：6ヶ月）

科目	時間数
科目	講義	演習	実習	評価	合計
呼吸器（気道確保に係るもの）関連	8	－	5症例	1	9＋ 5症例
呼吸器（人工呼吸療法に係るもの）関連	16	5	各5症例	2	23＋各5症例
循環器関連	6	1	5症例	1	8＋ 5症例
栄養に係るカテーテル管理（中心静脈カテーテル管理）関連	6	－	5症例	1	7＋ 5症例
動脈血液ガス分析関連	8	－	5症例	1	9＋ 5症例
循環動態に係る薬剤投与関連	13.5	4	各5症例	2.5	20＋各5症例