診療モットー
糖尿病の患者数は2018年の統計で約1000万人、糖尿病の可能性を否定できない患者数約1000万人、両者合わせると約2000万人と推定され、60歳以上では約1/3の人が糖尿病の可能性があると推定されています。糖尿病には、1型糖尿病・2型糖尿病・肝臓や膵臓その他の病気に付随して起こってきた糖尿病・妊娠糖尿病があります。糖尿病合併症の全く無い方、糖尿病はひどくないのに動脈硬化が随分進んでいる方、糖尿病三大合併症すべてが出そろった方、他疾患の治療が主体となる方、高齢の方、若年の方等千差万別で、それぞれ治療の目的も手段も異なります。
当科では健康診断や他の疾患で受診した際に初めて糖尿病を指摘された方、既に糖尿病の治療を行っていたが十分コントロールできていない方、など、様々な患者さんについて対応し、病状の評価や治療方針の決定を行っています。現在当院外来で管理している糖尿病患者さんは約400名で、うちインスリン、GLP-1アナログなど、自己注射による治療を行っている患者さんは40%を占めています。状態の安定した患者さんは、出来るだけお近くのクリニックへご紹介しています。
診療
- 妊娠糖尿病
- がんや免疫疾患治療との連携
- 術前、術後の血糖管理
- 内分泌疾患疑いのある方の精査
外来診療:月曜日、水曜日(紹介元医療機関よりFAX等でお申し込みください)
入院診療:7西病棟
スタッフ
スタッフ2名(糖尿病専門医2名、内分泌専門医1名)
(日本糖尿病療養指導士 (CDE-J) 1名)
(地域糖尿病療養指導士 (CDE-C) 4名)
施設認定
- 日本糖尿病学会認定教育施設
- 日本内分泌学会認定教育施設
2022年度診療実績
糖尿病・内分泌患者数
- 入院患者 80 / 年
- 他科入院中の血糖管理 500 / 年
- 外来患者 430 / 月
その他
他科との連携
糖尿病患者数の増加と共に、他の疾患で入院された患者さんが糖尿病を合併している率も高くなっています。病気や治療の影響で血糖が上昇することもあります。当院では安全な手術・治療ができるよう年間のべ500人以上の患者さんにインスリン治療を含めた血糖コントロールを行っております。また、糖尿病は、細小血管合併症(神経障害、網膜症、腎症)や、大血管合併症(心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症)の原因となりますが、これらの合併症については院内の専門科(眼科、循環器内科、腎臓内科、脳神経内科、感染症内科、血管外科など)と連携を密にして早期発見・早期治療に努めています。