当科では、LOGIK(九州肺癌研究機構)やWJOG(西日本がん研究機構)などの臨床試験グループに参加し、あらたな治療法の開発、研究に協力しています。また、新しい薬剤を世に生み出す治験にも積極的に取り組んでいます。
現在参加、進行中の臨床試験
試験名 | 内容 |
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LC-SCRUM-Asia | アジア人の非小細胞肺癌における個別化医療の確立を目指した、遺伝子スクリーニングとモニタリングのための多施設共同前向き観察研究 |
LC-SCRUMAdvantage/ MRD | 肺癌における周術期個別化医療の確立を目指した遺伝子スクリーニングと微小残存病変のモニタリングのための多施設共同前向き観察研究 |
KALOS | コントロール不良な喘息を有する成人及び青年患者を対象に、ブデソニド+グリコピロニウム+ホルモテロールフマル酸塩水和物定量噴霧式吸入エアゾール剤(MDI)の有効性及び安全性を、ブデソニド+ホルモテロールフマル酸塩水和物MDI及びSymbicortⓇ加圧式MDIと比較する、多施設共同、24~52週間の可変期間投与、ランダム化、二重盲検ダブルダミー、並行群間比較試験 |
ご興味のある患者さん、医療従事者の方は当科姫路か薬剤部治験事務局までお問い合わせください。
現在進行中の臨床研究
試験名 | 内容 |
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間質性肺疾患を対象とした肺炎発症を規定する細胞表面マーカー、IgGサブクラス分画探索研究 | 間質性肺疾患の経過中に発症する肺炎発症と、細胞表面マーカー、IgGサブタイプ分画との関連を明らかにすることを目的としています。 |
肺がんドライバー遺伝子診断における肺がんコンパクトパネルマルチコンパニオン診断システムの有効性の検討(後ろ向き研究) | 当科では、OdxTT検査の際の品質管理は随時おこなってきたが、細胞診検体を用いることができる本法での品質管理は十分ではない。本検討により、臨床現場で本法が問題なく使用できるか、その有用性を明らかにすることを目的とする。 |
アナモレリン投与が非小細胞肺癌患者への複合免疫療法に与える影響の前向き観察研究 SPIRAL-ANA study | 非小細胞肺がんによってがん悪液質を来しており、複合免疫療法を受ける患者さんの診療情報を収集することで、アナモレリン投与下での複合免疫療法の有効性と安全性を確認することを目的とする。 |
高齢非小細胞肺癌患者の患者満足度に対する機能評価(Geriatric Assessments)の有用性を検討するクラスターランダム化第3相比較臨床試験~ENSURE-GAstudy~ NEJ041/CS-001 | 75歳以上の高齢NSCLC患者にGAを実施し、その結果に基づいた介入(サポート)を行うことで患者の満足度が上昇するか、参加施設をクラスターランダム化し比較検討する。 Primary endpointを患者満足度、secondary endpointをQOLスコアの改善、治療完遂率(化学療法実施症例のみ)、 Performance status (PS)の改善とする。 |
ニューモシスティス肺炎の予後に関する因子の検討のための多施設共同後ろ向き観察研究 | ニューモシスティス肺炎(Pneumocystis pneumonia: PCP)の患者に対し、年齢、性別、体重、血液検査、画像検査、基礎疾患、基礎疾患に対する治療薬(過去3ヶ月間の副腎皮質ステロイド使用量、免疫抑制剤、抗癌剤、PCP予防薬等)、PCP治療に対する使用薬剤等を検討し、PCP発症リスクおよびPCP初診より90日以内の死亡の有無を基準とした疾患予後の関連を検討する。 |
気管支内視鏡検査(EBUS-TBNA/EUS-B-FNA)による肺がん及びバイオマーカーの診断に関する因子の検討のための後ろ向き研究 | これまでに画像検査や血液検査の結果、肺がんが疑われる症例(治療方針決定のために行われる再発時の検査、ないし治療無効時の再検査も含む)に対し診断確定とバイオマーカー分析を目的に実施した気管支内視鏡検査を検討し、患者背景、EBUS-TBNA、EUS-B-FNAにおける穿刺回数、針の太さ、検体の質、診断の有無、治療導入、鎮静薬の使用量、安全性などを検討する。また比較検討の際、末梢病変に対するガイドシース併用超音波気管支鏡肺生検(Endobronchial Ultrasonography-GuideSheash-Transbronchial Biopsy法や直視下気管支鏡生検など、他の気管支鏡診断手技のデータとも比較をおこなう。 |