超高齢社会に伴い、急性期病院においても、認知症を持つ高齢の患者さんが年々確実に増加してきています。その中で、入院前の状態や退院後の生活を視野に入れ、認知症の患者さんが安心して治療が継続できるよう、ご家族や介護サービスの方々と情報交換を行いながら、環境調整や関わり方を考えていきます。
認知症があっても、その方が大切にしてきた価値観や信念、もともとの生活習慣など、変わらないことはたくさんあります。今まで大切にしてきた「その人らしさ」とは何か、どのようなケアを求めているのかを認知症の患者さんやご家族に寄り添いながら考え続け、その人にあったケア方法を検討していきます。