「緩和ケア」と聞くとどんなイメージがありますか? 病気が進行して治療が効かなくなり、何もできない時に受ける終末期医療と思われがちで、緩和ケアという言葉を主治医から聞くと、「もうダメなんだ。見放された。」と落ち込まれる方も多いと思います。
「緩和ケア」は病気を診断された時から開始され、患者さんがその人らしく生きるために治療を選択することから始まります。
治療によって生じるさまざまな痛みや苦痛を和らげ、その人らしい生き方を支援することが緩和ケアであり、自分の最期をどこで誰とどのように過ごしていくかを患者さんと一緒に考え、支援していきます。
病気を抱えて過ごしている患者さん本人はもちろんのこと、患者さんを見守っている家族・友人も同様に痛みを伴いさまざまな苦痛が生じます。その痛みを少しでも緩和する支援をしていきたいと考えています。
宮崎県立宮崎病院では、様々な専門職が集まり緩和ケアチームとしても活動しています。患者さんが自分らしく生き自分らしい最期を迎えられるよう、緩和ケアチームとともに支援していきたいと考えています。