糖尿病は自覚症状に乏しく、気づいた時には神経や眼、腎臓・心臓・脳に大きな合併症を引き起こす病気です。これらの合併症は生活の質(QOL)を大きく損ねる可能性があり、早い段階で糖尿病の予防・進展阻止のための治療と療養が必要となります。
しかし、その治療や療養には、食事や運動などの生活習慣の変更や制約が生じたり、内服薬やインスリン注射などの薬物療法が必要となる場合があります。小児期から妊娠期、働き盛りの壮年期、老年期など様々な患者さんに対して、多職種と連携しながら患者さんのできることに目を向け支援していきます。良好な血糖コントロールを行うために、「生活の場=治療の場」であることを重視し、一人一人の患者さんにあったセルフケアの方法を患者さんやご家族とともに考え、サポートしたいと思います。