集中治療室(ICU : Intensive Care Unit)は全身管理を要する重症の患者さんに対して集学的治療(内科・外科等の垣根なく、あらゆる方面からアプローチする治療)を行う施設です。
当院の集中治療室は3階に位置しており手術室に隣接しています。術後患者は手術室から直接入室することができます。また1階の救急・総合診療センターや屋上ヘリポートからはエレベーターで直結しており、他院から救急搬送された患者さんがそのまま入室することもあります。
当院ICUの病床数は8床です。オープンタイプのICUで、各診療科主治医の指示の下、専属医2名と看護師35名で診療にあたっています。主な診療内容としては術後患者管理、救急患者の全身管理、院内急変患者の対応等を行っています。患者さんの状態を24時間モニタリングしながら状況に応じて人工呼吸器や血液浄化装置、補助的体外循環装置等の生命維持装置を駆使して診療にあたっています。毎朝8時に主治医・ICUスタッフでカンファレンスを行い患者状態の情報共有・治療方針の確認等を行っています。
当院の特徴として各診療科の連携がしっかりしていることが挙げられます。多臓器に障害のある重症の患者さんが多いですが、病状に応じて循環器や呼吸器、内分泌・代謝等の各方面のエキスパートの医師にコンサルトを行い対応しています。“究極のチーム医療の実践の場”として安全に利用できるICUを目指しスタッフ一同日々努力しています。