宮崎県立宮崎病院

救命救急科(救命救急センター)の紹介

救命救急科(救命救急センター)の紹介


救命救急科
雨田 立憲

 救命救急科は平成24年4月に当院に生まれた新しい科です。救命救急センターの運営を行っていますが、まだ専従医が少なく施設も30年前のままで設備としても不十分であり、皆様のご期待に応えられる様な診療が出来ていない状況です。これから少しずつ変革し、期待に応えられるようにしていきたいと思います。

活動の柱は
  1. 救急対応
  2. 教育・研修
  3. 災害医療
の3つを3本柱としています。
救命救急科(救命救急センター)

1. 救急対応

 現時点での救急対応は平日日勤帯を中心に救急車対応を行うことを基本としています。可能な限り断らない救急を目指したいのですがマンパワーの問題や施設の限界があり不十分な状況です。
紹介患者さんの受け入れについては、平日日勤帯は受け入れ科の方に直接ご連絡をして頂き、担当科の方で受け入れ可否を判断しています。夜間/休日等は当直医の判断で受け入れを行うか否かを判断しています。
 平成26年より宮崎大学医学部救命救急センターとの連携を強め、体制の充実を図り、同年4月より長嶺医師を中心にシステム作りを行い、ドクターカーの運用を開始し病院前診療にも積極的に関わっています。
 入院診療に関しては初期診療の結果により、当科または他の専門科の医師の方が良いと判断した場合は専門医にお願いしています。また診療の結果、緊急で手術等が必要でない場合や当院でなくても良いと判断した場合等は、受け入れ可能な地域の他の病院の先生に今後の加療をお願いし、救命救急センターから直接転院する場合があります。
 現在の所、救命救急センターとはかけ離れた状況ですが、マンパワーや施設の充実とともにいわゆる救命救急センターに近づける様に日々努力しています。

2. 教育

 当科で研修医・医学生・救急救命士・救急隊員などの研修を行っています。救急研修はいわゆる新臨床研修の中でも強調されている研修です。当院の救命救急センターでも研修医が積極的に診療に関わり、救急車搬入時の初期対応を含め指導医のもとで診療を行い研鑽しています。また救急研修の充実は研修医を育て病院全体の医療や地域の医療の質向上に通じるものがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。

 

3. 災害医療

 当院は基幹災害拠点病院となっており、院内・院外を問わず災害医療に対する講義や訓練を行っています。また、DMAT研修にも積極的に関わり、毎年計画的に院内トリアージ訓練・机上/実働訓練を行い、県内外の種々の大規模災害訓練にも参加しています。

 

診療内容

 当科の紹介で示した通り平成24年4月より新設された科のため診療実績はほとんどありませんが、平日日勤帯の救急車で来院された患者さんを中心に研修医とともに診療しています。可能な限り受け入れる方針でやっておりますので、救急車で来院された場合でも、救急車が重なった場合には重症度順の診療になります。生命に関わる様な状態であれば優先的に診療いたします。いわゆるトリアージを行って診療しています。このため診察順や検査の順番が前後することが常にあります。
基本的には救急外来でのアドバンストリアージを中心とした診療スタイルで診療いたします。このため外来診療にウエイトを置いた診療を行っています。
 入院診療も研修医とともに診療・処置等を行います。
 本年度より新設された総合診療科とは特に連携を行い、お互いカバーし合いながら診療を行っています。
 救急外来・入院診療とも研修医と共に診療しています。特にベッドサイド教育には力を入れ、ベッドサイドで色々なデイスカテションを行っています。

 注:アドバンストリアージとは:重症度とは関係なく救急受診した患者の中から、専門医の診療が必要である患者を選び出しきっちり然るべき専門医へ診察を依頼することで、その間に然るべき救急処置を行います。重症患者さんを見逃さないことは当然ですが、逆に最初は重症と判定されても、結果的に軽症である患者さんや専門医の診察が必要でない患者は、責任をもって帰宅させることです。

診療実績

 平成24年度より診療開始したために診療実績はほとんどありませんが、救急車は平日日勤の時間帯を中心に1日数件の救急対応を行っています。また、入院患者対応は救急外来診療を優先するため常に数名程度です。必要に応じて他科入院中の患者の診察・処置を行う場合もあります。
 参考までに救命救急科開設以前の救急車の受入数は2000件程度でしたが、救命救急科開設以降の受け入れ件数は増えています。

救命救急センター受診患者数及び救命救急科診療実績
  平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
救急来院患者総数 5464人 5286人 5099人 5715人 6492人 7410人
救急車受け入れ件数 1961件 1985件 2082件 2462件 3240件 3711件
入院受け持ち患者数 - - - - 205人 474件
ドクターカー件数 - - - - - 273件

注1:救命救急科診療開始は平成24年度より
注2:入院患者数は電カルの関係で平成25年5月連休以前は統計が取れず
注3:ドクターカー運用開始は平成26年4月14日からです

臨床研究に関するお知らせ

内因性疾患に対するドクターカーによる医療介入必要性に関する研究について

県立宮崎病院救命救急科では、下記の臨床研究を実施しています。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

研究の概要

ドクターカーは、危険な状態の患者さんに対して、病院に着く前に医療行為を行います(病院前診療といいます)。しかしながら、実際にはドクターカーが出動しても、医療行為が必要でない患者さんも多く含まれており、特に病気による患者さん(内因性疾患)では、実際に診療を始めるまでは、どのような病状か予想することが難しいです。
この研究では、過去に当院ドクターカーが出動した患者さんのカルテから情報を収集し、ドクターカーが実際に必要な患者さんの特徴を明らかにします。

目的

この研究では、内因性疾患の患者さんにおける、ドクターカーによる医療行為を必要としている患者さんの特徴を明らかにすることを目的としています。
なお、この研究は、ドクターカーや病院前診療に関連する新しい知識を得ることを目的とする学術研究活動として実施されます。

研究実施予定期間

この研究は、倫理委員会承認後から平成30年6月まで行われます。

対象者

平成26年4月から平成29年12月末までに当院のドクターカーが出動し、病院前診療を実施した内因性疾患の方が対象となります。

方法

対象となる方のカルテ情報から、患者さんの基礎情報(年齢、性別)、119番通報内容、出動場所、ドクターカー出動から診療を始めるまでの時間、診療開始から病院までの搬送時間、搬送先病院、医療介入の有無などの情報を調査、収集します。収集した情報は、主任研究者が管理します。
これらの情報をもとに医療介入の有無とそれを決定する因子を解析し、病院前での医療介入が行われる患者さんの特徴を明らかにします。

費用負担

この研究を行うにあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。

利益および不利益

この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。

個人情報の保護

研究にあたっては、対象となる方の個人情報を容易に同定できないように、数字や記号などに置き換え、「匿名化された試料・情報(どの研究対象者の試料・情報であるかが直ちに判別できないよう、加工又は管理されたものに限る)」として使用いたします。

研究に関する情報開示について

ご希望があれば、研究計画および研究方法についての資料を閲覧することができます。ご希望がある場合は、下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。ただし、研究の独創性確保(あるいは、特許に関わる事象)に支障のない範囲内で情報開示を行います。

研究資金および利益相反について

この研究に関する経費は発生しません。
なお、本研究の実施責任者と分担研究者は本研究に関わる企業および団体等からの経済的な利益の提供は受けていないため、利益相反注1)はありません。

  • 注1) 臨床研究における利益相反とは、研究者が当該臨床研究に関わる企業および団体等から経済的な利益(謝金、研究費、株式等)の提供を受け、その利益の存在により臨床研究の結果に影響を及ぼす可能性がある状況のことをいいます。

研究成果の公表

この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。

問い合わせ先

この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は、下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。しかしながら、データ解析後、もしくは学会等で発表後は途中辞退することができない場合もあります。
また、この研究に関して疑問、質問あるいは苦情があった場合も下記連絡先へ連絡をお願い致します。

県立宮崎病院 救命救急科
(主任研究者)医長 安部 智大
電話:0985-24-4181
FAX:0985-28-1881

救急・総合診療センター

お問い合わせ:電話0985-24-4181
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