宮崎県立宮崎病院

歯科口腔外科の紹介

歯科口腔外科の紹介


歯科口腔外科
林 升

 当科は歯科・口腔外科という診療科名を標榜しています。口腔外科は一般歯科の治療(むし歯の治療や入れ歯の治療、歯周病の治療等)や歯科矯正治療(歯並びを治す治療)は行わず、口腔・顎・顔面領域に発症する疾患(炎症性疾患、嚢胞性疾患、唾液腺疾患、外傷、良性腫瘍、悪性腫瘍、顎関節症、顎変形症、唇顎口蓋裂等)を中心に治療を行う科です。
 保険外診療のインプラントは行っていません。ただし、全身疾患を有する歯科治療で総合病院でなければ治療できない患者様や、他科に入院中で歯科治療が必要な患者様の歯科治療等も行っています。
 最近ではがんあるいは心疾患の周術期口腔ケアの依頼のために、他科からの紹介も増えてきています。これらの患者様は退院時には、地元の歯科医院へ継続治療の依頼も行っています。

 月~木曜まで毎日の午前中、歯科医師4名で外来診療に当たります。スタッフは他に、看護師2名、歯科衛生士2名です。外来には歯科治療ユニット4台を設置しています。午後からは局所麻酔、静脈内鎮静法あるいは静脈麻酔下に行える外来手術(埋伏歯の抜歯術、歯根端切除術、嚢胞摘出術、腫瘍切除術、小帯切除術等)を行っています。また午後の時間帯は他科入院患者様の病棟往診にも充てられます。
 中央手術室を利用する手術については、局所麻酔あるいは静脈内鎮静法下に行われる手術は毎週火曜日の午後1時から行われます。また全身麻酔下に行う手術症例は毎週金曜日の午前9時より行っています。
 以上のように初診の患者様以外は全て予約のもとに診療や手術を行っています。当科の專有病床は10床です。

当科の特色

 当科は日本口腔外科学会で登録されている「口腔外科研修指定病院」です。全国で255施設が選ばれています。当科は、全国の大学歯学部口腔外科、大学医学部歯科口腔外科や病院歯科口腔外科と同様に、若い歯科医師が口腔外科専門医あるいは専修医の資格を取得するための必要な研修単位以上に症例を診ることができます。
 つまり外来患者数、入院患者数ならびに手術症例数が規定数を満たしている施設です。現在までに専門医1名、専修医1名の取得者が育ちました。

 また毎年宮崎大学医学部から同学部内の口腔外科に入局される卒後研修医のための協力型研修施設を委嘱されており、毎年2名の研修医が3か月間ずつ研修しています。

当科の診療実績

 平成24年度の新患数は1,639名(月平均137名)、外来のべ患者数は7,475名(月平均623名)、紹介患者数735名(月平均61.3名)、紹介率45.9%でした。
 宮崎県全域から患者様は受診されますが、多くは宮崎市、東諸県郡で、西都市、児湯郡、都城市、小林市、えびの市からも受診されます。
 入院治療を必要とする患者様は年間200例を超えており、平成24年度は255例でした。その内訳は唇顎口蓋裂8例、顎変形症31例、炎症40例、外傷31例、嚢胞25例、良性腫瘍25例、悪性腫瘍26例、その他(埋伏智歯抜歯等)69例でした。入院患者のべ数は3,305名(月平均275.4名)でした。またその中で中央手術室での手術件数は110件で、疾患別にみると、裂奇形5件、顎変形症29件、炎症12件、外傷20件、嚢胞7件、良性腫瘍11件、悪性腫瘍23件、その他3件でした。
 以下に当院で施行しました各分野の平成22年度から平成24年度の手術数を掲載します。

手術症例内容(手術室使用例)

  平成22年度 平成23年度 平成24年度 計(過去3年)
奇形 5 5 5 15
顎変形症 34 29 29 92
炎症 11 15 12 38
外傷 14 25 20 59
嚢胞 17 8 7 32
良性腫瘍 3 7 11 21
悪性腫瘍 25 17 23 65
その他 2 2 3 7
(計) 111 108 110 329

当科からのご案内

宮崎歯科口腔外科研究会

 当科では「宮崎歯科口腔外科研究会」を設立しています。平成8年2月23日、当科を事務局とする研究会を発会しました。この研究会は宮崎県内の歯科医師を中心として、日常の診療中に遭遇する様々な治療困難例の画像写真、病態写真、その他の検査デ-タ等を持ち寄り検討会を行ったり、全国から講師を招き講演会を行い、口腔外科的診療技術の向上を図ることを目的にしています。年に1~2回開催します。入会を希望される歯科医師を歓迎します。入会は随時可能で、入会金・年会費はありません。当日会費のみです。

 入会ご希望の先生は下記へご連絡ください。

〒880-8510 宮崎市北高松町5-30
県立宮崎病院 歯科・口腔外科
部長:林 升
TEL:0985-24-4181 FAX:0985-28-1881
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