宮崎県立宮崎病院

臨床検査科の紹介

臨床検査科の紹介

臨床検査科の理念

「迅速かつ正確な検査を通じて患者様の診療支援を行います」

臨床検査科の紹介


臨床検査科
石川 恵美

臨床検査とは
 病気診断のため、治療効果判定や病気の状態を評価するために必要な検査のことです。
 患者様から採取された血液や尿などの分析を行う検体検査と、心電図や超音波検査など、患者様のおからだから直接測定して得た情報を解析する生体検査のふたつに大別されます。

臨床検査技師とは
 病院などの医療機関において種々の臨床検査を行う技術者であり、厚生労働省が認める国家資格を取得した医療従事者です。
 臨床検査技師の中でも様々な専門分野があり、各学会が認定する認定技師制度があります。当検査科内にも各分野の認定技師が在籍しています。
 臨床検査科は、臨床検査科部長として医師1名、臨床検査技師27名(正職員23名、臨時職員4名)の職員で構成されています。技師は病理診断科および輸血管理室にも配属されます。

業務内容

中央採血室

検査に必要な血液を採取します。
検査項目により採血管は異なるため、検査内容を確認し必要な採血管を準備し、採血を行います。検尿がある方には採尿コップをお渡しします。

※採血を受ける際の主な注意事項
  • 採血は通常、上腕の静脈(肘静脈)より行いますので、腕を出しやすい服装(袖口の緩やかなもの)で来院してください。
  • 検査内容によっては前日、当日の食事の内容など事前の注意が必要な場合がありますので、医師の指示に従ってください。

一般検査

一般検査では、尿、便、体腔液などの基本的な性状を調べます。

※主な検査内容
  • 尿定性検査
  • 尿沈渣
  • 便潜血反応検査
  • 髄液検査
  • 穿刺液検査(腹水・胸水・関節液・心嚢液)

血液検査

 血液中の赤血球数、白血球数、血小板数などの測定を行い、貧血や出血傾向、感染の有無などの病態把握をします。また、血液中に白血病細胞や癌細胞等の異常細胞が出現していないかを顕微鏡下で観察します。その他、血液の固まりやすさを調べる検査などを行っています。

※主な検査内容
  • 血算
  • 血液像
  • 骨髄検査
  • 凝固検査
  • フローサイトメトリー検査

生化学検査

 生化学検査室では、患者様から採取した血液や尿、穿刺液などを専用の分析装置で分析し、依頼項目の測定を行います。肝機能、腎機能、脂質、血糖値、感染症、腫瘍マーカーなど多くの検査結果を迅速に、かつ正確に提供できるよう努力しています。

※測定項目
  • 肝機能検査:AST・ALT・総ビリルビン など
  • 腎機能検査:BUN(尿素窒素)・クレアチニン・尿蛋白 など
  • 心機能検査:CK・LDH・NT-proBNP など
  • 蛋白:総タンパク・アルブミン・CRP など
  • 脂質:TG(中性脂肪)・総コレステロール・HDLコレステロール・LDLコレステロールなど
  • 糖尿病検査:血糖・尿糖・ヘモグロビンA1c など
  • 内分泌:TSH・FT3・FT4
  • 腫瘍マーカー:CA19-9・CEA・AFP・PSA・CA15-3・SCC など

輸血管理室

 県立宮崎病院輸血管理室は、平成13年12月、輸血業務の一元化に伴い臨床検査科内に設置されました。主な業務は血液製剤の管理、輸血検査、日本臓器移植ネットワーク宮崎県HLA検査センターとしての業務、輸血情報の提供等を行っています。輸血療法責任医師のもと、時間内は認定輸血検査技師1名を含む2名の臨床検査技師が常勤し、時間外は臨床検査科の職員が24時間体制で緊急輸血への対応をしています。

※業務内容
  1. 輸血関連検査
    ABO血液型、Rh血液型、不規則抗体検査、抗体同定検査、抗体価検査、直接・間接抗グロブリン検査、交差適合試験 等
  2. 輸血用血液製剤の供給と保管管理
    赤十字血液センターとの連携、輸血管理システムによる管理
  3. 自己血管理
    手術準備として採血された自己血を同種血と同様に管理しています。
  4. アルブミン製剤の供給と保管管理
  5. 組織適合検査
    HLAタイピング、リンパ球直接クロスマッチ

個別項目

学会活動

  • 日本臨床衛生検査技師会
  • 宮崎県臨床検査技師会
  • 日本輸血・細胞治療学会

認定資格

  • 認定輸血検査技師

細菌検査

 細菌検査では感染症を疑われた患者様から採取した検体に起炎菌(炎症を起こしている原因菌)が存在しているかどうかを調べます。起炎菌を認めた場合、有効な抗生物質を特定する為、追加の検査(薬剤感受性検査)を行います。

※主な検査内容
  • 塗抹検査
  • 質量分析装置を用いた迅速同定検査
  • 培養・同定検査
  • 薬剤感受性検査
  • 迅速検査(細菌・ウイルス抗原検査)
  • β-D-グルカン測定、エンドトキシン測定
※感染対策
  • ICT活動
    毎週1回、院内ラウンドに参加し、耐性菌検出状況や分離菌の感受性状況などの情報を院内に提供しています。
  • アンチバイオグラムの作成
    年1回、当院で検出された主な菌の薬剤感受性率を集計し、医師などに配布しています

生理検査

 生理検査室では技師が直接患者様に触れ、からだそのものから情報を得る生体検査を行っています。
 心電図検査のような短時間で終わる検査は随時行っていますが、予約制の検査もあります。
 最初の受付は中央検査受付にて行っております。受付にて各検査への案内を行いますので必ずスケジュール表を中央検査受付に提出してください。

※主な検査内容
  • 心電図検査
    心臓から発生する微弱な電気信号を増幅し、波形として記録したものが心電図です。不整脈や心筋の状態を調べます。
    両手首、両足首に電極をはさみ、胸部に6個の電極を付けます。電極装着後は力を抜き、動かず安静を保ってください。
  • マスター負荷心電図検査
    体を動かしたとき胸痛等の症状が出現する労作性狭心症などを心電図で調べます。
    凸型の2段の階段を昇降運動して心臓に負荷をかけ、心電図の変化をみます。
  • トレッドミル検査(要予約)
    医師監督のもとで運動負荷をかけ心電図の変化をみる検査です。動くベルトの上を歩いていただき、負荷前~負荷中~負荷後の心電図を時間ごとに記録していきます。
  • ホルター心電図検査(要予約)
    携帯型心電計を装着し、日常生活の心電図を24時間記録できる検査です。不整脈の有無や、心電図変化を調べます。心電計の装着(1日目)と取り外し(2日目)があるため、二日連続して来院していただく必要があります。
  • 肺機能検査(検査内容によって要予約)
    肺の容量や機能を調べるための検査で、呼吸器疾患の診断や手術に耐えられるかどうかの評価のために行います。
    検査時はマウスピースを口でくわえ、口をしっかり閉じます。クリップで鼻を閉じますので、口で息をしてください。途中で技師が呼吸の合図を行いますので、それにあわせて息を吸い続けたり吐き続けたりしてください。
  • 血圧脈波検査
    ABIとPWVを測定し、下肢動脈の狭窄や閉塞の評価や血管のしなやかさを評価します。
    ベッドに仰向けに寝ていただき、両上腕と両足首に血圧測定用のカフを巻きます。また、左右手首に心電図用電極、胸部に心音図用電極を装着し測定を開始します。
     四肢のカフに同時に圧がかかるため少し圧迫感があります。
  • 脳波検査(要予約)
    大脳から発生する微弱な電気信号を増幅し、波形として記録します。てんかんの診断や治療効果、脳障害(脳血管障害、意識障害、肝性昏睡など)を評価する検査です。
    頭に小さい皿状の電極を装着して脳の活動電位を記録します。電極はペーストと呼ばれるノリのようなもので頭皮に装着していきます。
    目を閉じていただき、体を動かさない状態で測定を行います。検査中、開眼や深呼吸をお願いしたり、光刺激を行ったりすることがあります。
  • 尿素呼気試験
    ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染の有無を調べる検査です。
    胃の中に食物残渣があると検査に影響しますので、食事は8時間前まで、水分は2時間前までの摂取を厳守してください。
  • 超音波検査(要予約)
    超音波を体内に発信し、体内の各組織から反射してくる超音波を画像として映し出す画像診断検査です。
    検査部位にエコーゼリーを塗布し、医療器具を直接肌に当てて検査を行います。
    検査中に体の向きを変えていただいたり息止めをお願いしたりすることがあります。
    臨床検査科では心臓超音波検査と腹部超音波検査を施行しています。
    • 心臓超音波検査
      心臓の形態や大きさを観察します。また、壁や弁などの動きを観察し、心機能や弁膜症の評価を行います。
      基本的には左側臥位にて検査を行います。
      経食道エコーや負荷心エコー等のさらに精密な検査を行うこともあります。
    • 腹部超音波検査
      主に肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓を観察し、腫瘍の有無や病態の評価を行います。腹部超音波検査は観察する臓器が広範囲であり、エコーゼリー塗布量も多いため、上半身は検査着に着替えていただきます。
      検査は基本的に絶食で行います。

個別項目

学会活動

  • 日本臨床衛生検査技師会
  • 宮崎県臨床検査技師会
  • 日本検査血液学会
  • 日本超音波医学会
  • 日本超音波検査学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 細胞検査士会
  • 国際細胞学会
  • 日本臨床細胞学会九州連合会
  • 日本輸血・細胞治療学会

認定資格

  • 認定血液検査技師
  • 超音波検査士(消化器、循環器、体表、泌尿器)
  • 血管診療技師
  • 細胞検査士
  • 国際細胞検査士
  • 認定輸血検査技師

臨床検査科

お問い合わせ:電話0985-24-4181
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