宮崎県立宮崎病院

広報誌:県病院から こんにちは

広報誌 県病院からこんにちは 2019 第30号

更新日:2019年9月 2日

広報誌県病院からこんにちは2019 第30号

新病院に向けて4階建ての立体駐車場がオープンしました!!
今後も新病院改築工事等で大変ご不便をおかけしますが、ご協力お願いします。

今回の医療トピック!

内科より

 宮崎県立宮崎病院内科は、呼吸器、消化器、腎臓、糖尿病・内分泌、血液、感染症、膠原病、腫瘍を専門とする集団で構成されています。また、循環器、神経内科の診療グループもあり、全ての内科領域が網羅され、専門領域の診療だけでなく、急性期の全身臓器の診療、治療を行い、全人的な診療を目指しています。

内科より

当院内科の特色は、①地域がん診療②感染症指定医療機関③救急医療④生活習慣病⑤難治性自己免疫疾患の診療です。

① 地域がん診療

地域がん診療拠点病院として、質の高い専門的がん診療、がん相談や支援、情報の提供を行っています。特に、気管支鏡を用いた肺がんの検査・治療、白血病に対する移植治療や無菌室治療、消化器癌、膵癌、乳がん等の外来化学療法、ノーベル賞受賞の本庶先生が関与したがん免疫療法等、がん治療は、県下有数の実績を誇っています。

②感染症指定医療機関

当院は、県下唯一の第一種感染症指定医療機関に指定され、危険性が極めて高い感染症(1類感 染症:エボラ出血熱等)の診療体制を整えています。海外で起きる稀な疾患だけでなく、一般感染症、ダニ媒介感染症、HIV感染症、抵抗力が著しく低下しおきる日和見感染症まで、幅広い感染症の診療対応をしています。

③救急医療

消化管出血(吐血、下血)の救急患者に対する緊急内視鏡治療など、内科系救急疾患も救命救急科と協力して行っています。

④生活習慣病

不適切な食生活や運動により悪化する糖尿病や腎臓病などです。

⑤難治性自己免疫疾患

若年から壮年以降に発症する自己免疫疾患・膠原病は、単一臓器の障害ではなく、全身多臓器に障害をきたす慢性疾患です。

④生活習慣病⑤難治性自己免疫疾患には、食事療法から生活習慣改善指導、インシュリン自己注射、血液浄化療法、腎移植支援、生物学的製剤や免疫抑制剤を使用した難治性膠原病治療等、全身管理を基盤とした治療を行っています。

高齢化社会に突入した現代医療は、疾患の影響が多臓器に波及することが特徴で、更に、生活習慣や社会環境、高度医療等により、病態が複雑化しています。このため、臓器別の診療では困難になることも多く、全身的な診療が求められています。

当院内科は、県域の医療を支え、県民の皆様の期待に応え、皆様に陽が当たるよう、全人的医療を実践し、最新最良の高度医療を提供してまいります。よろしくお願いします。

(文責 副院長兼内科主任部長 眞柴晃一)

注) 当院は急性期病院の役割を担っており、国の政策として、初診時には紹介状が必要です。
急患の場合はこの限りではありませんが、御留意ください。
受診に際し、ご不明な点は、当院外来相談窓口にお問い合わせください。

日本のひなた 宮崎県

新3T(ステラ)MRI装置の紹介

 平成30年3月22日より3T MRI(12番撮影室)の臨床稼働を始めました。MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、主に体内の水素原子核(プロトン)の磁場内における振る舞いを画像化しています。このため、CTのように放射線被ばくをする事はありません。

新3T(ステラ)MRI装置の紹介

 病的組織の検出や質的評価に優れており、造影剤を使用せずに血管を評価することが可能などの利点もあります。急性期脳梗塞や全身の腫瘍性病変をはじめとして、多くの疾患に重要な画像診断法となっています。3T MRIは、すでに稼働している1.5T MRI(20番撮影室)に比して磁場の力が強く、より分解能の高い高画質の画像を短い時間で得ることができます。

 磁場の力が強いということは、いいことばかりではありません。皆様に気をつけていただきたいのは、磁性体物質(はさみ、携帯電話、ネックレス等々...)を検査室内に絶対に!持ち込まない!!ということです。怪我や装置の破損につながりとても危険です。患者様を検査室に案内する際にはスタッフが細心の注意を払っていますが、患者様ご自身による身の回りの確認もよろしくお願いします。

 3T MRIの検査件数は1日13~14件で、緊急の場合はその都度対応しています。導入後約1年間(平成30年4月~平成31年3月13日現在)の検査件数は2,911件でした。検査時間は1件30分として確保していますが、検査の内容によってはどうしても30分を超えてしまうことがあり、患者様ならびに関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしております。また、緊急検査が入った場合にはそちらの検査を優先させて頂く場合もございますので、皆様のご理解を頂きたく存じます。

 最新の装置を用いて最先端の画像情報を提供できるよう、スタッフ一同努力しているところです。今後も、MRI運用ならびに放射線科検査・治療がより安心安全でスムーズに行えるよう心がけてまいります。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

放射線科一同

糖尿病教室のご紹介

 「糖尿病教室」では、患者さんが日頃の不安や疑問を解消し、病気についての理解を深め治療に対する意欲が出てくるよう、医師、看護師、管理栄養士が各専門分野について講義をしています。

 皆さんで楽しく学びながら、他の参加者の質問や実践方法から新たな気づきを得ることができるのも教室ならではの良さです。

教室の内容

  • 日時:毎週月曜、木曜 午後2時から2時45分
  • 場所:1階 栄養相談室
コース 講師 内容
第1回
糖尿病とは
医師 なぜ糖尿病になるのか、わかりやすく説明します。
第2回
糖尿病の治療
医師 食事療法・運動療法・薬物療法が治療の3本柱です。特に運動やお薬、合併症について詳しく学びます。
第3回
糖尿病とシックディ
看護師 日々の生活の留意点と体調がすぐれない時「シックディ」の対処方法・足指のケアについてテキストに沿って学びます。
第4回
糖尿病と食事療法
管理栄養士 適正なエネルギーなど自分の必要量を守る方法やバランスのとれた食事ができるよう食品交換表を活用して食事療法を学びます。

参加者の声

エキスパートナースから 第8弾

乳がん看護認定師

乳がんの現状
乳がんは年々増加し、女性の臓器別がん罹患率の第1位です
年齢別罹患率は30歳代から増加し始め、40歳代後半から50歳代前半にピークがあります。年間80,000人を超える患者が乳がんと診断され、わが国では女性の約11人に1人が乳がんに罹患すると言われています
乳がんは他のがんに比べ治療期間が長く、10年以上にわたって経過をみていきます

エキスパートナース

乳がんの特徴的問題と乳がん看護認定看護師の役割
◎好発年齢から、ライフサイクルのうえでの役割が大きい
◎結婚や妊娠・出産への不安が大きい
子供へのがん告知(方法やタイミングなど)に悩みがある
遺伝的影響に不安を生じる
◎長期にわたって経過をみていくため、再発や転移への不安が大きい

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star.png診断(告知)後の心理的サポート、治療選択(意思決定)のサポート、就労に関するサポートなどを行っています
◎治療の選択肢が多数あり、患者さんの意思決定が求められる
ボディイメージの変化やセクシャリティへの影響がある

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star.pngボディイメージの変化へのサポート、リンパ浮腫の予防指導などを行っています
star.png当院には、乳がん患者会「コスモス会」があります。乳がんの患者さん同士の語り合いの場で、専門職(医師・看護師・薬剤師など)の勉強会もあります また、外来(医療連携室)や8階東病棟には乳がんケア用品(補整下着、ウィッグ)を展示しています。お気軽に声をかけてください!

乳がんの診断や治療、ケアに伴い他部門や他職種と連携したチーム医療で患者さんやご家族のサポートを行っています。患者さんが望む治療が受けられるように環境を整え、治療に専念できるようサポートしていきたいと思います!

乳がん看護認定看護師 長澤 蘭

慢性心不全看護認定看護師

心不全とは?
『心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気』です。

現在、心不全の罹患者数は全国で約120万人おり、2030年には130万人に達すると推計されています。がんの罹患者数が100万人といわれているので心不全の患者さんがいかに多いかが分かります。

慢性心不全看護認定看護師の役割とは?
心不全が悪くなると息切れや息苦しさ、むくみなどが起こり、日常生活に支障を来してしまうことがあります。そのため、心不全を悪化させずに日常生活を送れるようにすることが重要となります。心不全の患者さんが望む生活に出来るだけ沿えるように、療養方法を一緒に考えて支援をしています。また、心不全の基礎疾患の約30%は狭心症・心筋梗塞です。糖尿病、高血圧症、脂質異常症、喫煙などは動脈硬化を引き起こし、狭心症・心筋梗塞を発症させます。心不全とならないためには予防が重要となるため、患者さんの生活に即した予防方法の説明を行っています。
慢性心不全看護認定看護師 丸目 明日美

心不全のステージ

病棟★診療科ご紹介

3西病棟/救命救急センター

 3西病棟は、夜間や休日に緊急入院される患者様(周産期/NICUを除く)、及び、救命救急科の患者様が入院されています。救命救急科以外の患者様は、翌日に該当科病棟へ移動となります。病床数は23床、救命救急科医師・研修医・看護師・ナースエイド・クラークが勤務しています。

 救命救急センターは、昼夜問わず救急車で来院される患者様、当院がかかりつけである患者様において夜間や休日の診療を行っています。救命救急科医師・当直(日直)医師や看護師・3西病棟看護師・外来看護師・クラークが勤務しています。3西病棟・救命救急センターともに、「良質で高度な医療、安全で安心な看護の提供」を目標としています。
また、平日8:30~17:15、医師を傷病者発生現場にデリバリーするドクターカーシステムを運用しています。ドクターカーには、救命救急科医師1名・3西病棟看護師1名・ドライバー1名が乗車しています。ドクターカー活動は、救命率の向上に寄与しています。ドクターカーによる病院前診療から救命救急センターの診療、救命救急センターから各科病棟、3西病棟から該当科病棟へ患者様を繋いでいます。3西病棟に入院されている患者様やご家族と話し合い、医療連携科と連携しながら、転院または施設や自宅退院へと繋いでいます。
急性期病院において救命救急科の果たす役割は大きく、国からだけではなく地域の方々からの期待も大きくなっています。救命救急から地域へ、早期の社会復帰を目指すことで、ライフサイクルを意識した医療や看護を心がけています。

3西病棟/救命救急センター

県立宮崎病院改築について

 県立宮崎病院は、大正10年の開設以来、県民の皆様に安心で安全な質の高い医療を提供してきました。しかしながら、現在の病院施設は、昭和58年の改築以降35年が経過し、施設の老朽化・狭隘化が進んでいることから、診療活動に支障を来しているとともに、基幹災害拠点病院として必要な施設整備が十分ではないなど、様々な課題を抱えており、大規模な整備が必要となっております。

 こうした状況を踏まえて様々な検討を行った結果、全面改築が必要と判断し、平成30年度は立体駐車場の建設に着手するほか、令和元年~3年に新病院の建設、暫定開院後に現病院の解体、駐車場の整備を行うなど、令和5年度のグランドオープンを目指して様々な準備を進めています。

【新病院 建物概要】

階数: 地上8階、搭屋1階
構造種別: 鉄骨造(免震構造)
延床面積: 新病院 約48,000㎡
(現病院 40,378㎡)
立体駐車場 6,676㎡
研修棟 3,360㎡
付属棟 1,640㎡
自転車駐車場 590㎡
災害備蓄倉庫 340㎡
倉庫 250㎡

 新病院は現病院北側の駐車場エリアに計画します。西側の付属棟(一部は宮崎市夜間急病センター)、南側の精神医療センター、災害備蓄倉庫は一部機能を改修し継続利用します。新病院建設工事中の来院者の駐車場を確保するため、敷地東側に立体駐車場を整備し、新病院開院後は主に職員用(一部患者用)として利用します。

 新病院1階は浸水対策として現状地盤レベルより1.5m程度のかさ上げを行い、建物を免震構造とすることで、十分な耐震安全性を確保するなど、災害に強い病院を計画します。また、基幹災害拠点病院として必要なヘリポートを整備し、傷病者の広域搬送機能を強化します。

 今後は改築工事等で大変ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします。なお、新病院に関する情報は、宮崎県病院局ホームページ内で随時お知らせしますのでご覧ください。

看護師・看護補助員募集

心によりそう看護を私たちと一緒に!

看護師(臨時職員)募集

応募資格 看護師・准看護師の免許を有し、1年以上の経験をお持ちの方
選考方法 面接及び書類選考、※履歴書1通、看護師免許証の写し1通をご準備ください
業務内容 入院看護
雇用形態 臨時職員(1日8時間勤務、3交替制)
給与 月額22万程度(実務経験5年、交替制勤務の場合)
及び年2回一定額のボーナス (交替制勤務の場合)
健康保険等 社会保険、厚生年金、雇用保険加入
その他 完全週休2日制、年休制度有り

看護補助員(パートタイム3シフト制)募集

免許・資格 不問
業務内容 看護師の指示に基づき、看護の補助作業や病棟環境を整える業務を担います
雇用形態 1日6時間50分勤務 7,540円(月:20日間)
※原則3シフトのローテーションのシフトですが、相談可 ※休憩1時間
健康保険等 社会保険、厚生年金、労働保険(雇用、労災)
応募先及び問い合わせ先
電話(代表)0985-24-4181(内線)2206 看護部まで

感染対策の基本』とは??

その1 咳エチケット

  • 咳が出るときはティッシュで口や鼻を押さえるか、マスクをつけます。
  • ティッシュを捨てたあとは、手洗いをしましょう。

その2 手洗い

感染対策の基本

  • トイレの後、食事の前、帰宅後、調理の前は、念入りに洗いましょう。
  • 手洗いは流水で石けんを使って、洗い残しが無いように念入りに洗います。
  • 手洗い後は清潔なタオルやペーパータオルなどで手を拭きます。

一人ひとりの予防で感染を防ごう!!

編集後記

 今回の医療トピックは、内科の眞柴主任部長に当院内科が取り組んでいる5つの診療を詳細に説明していただきました。
 また、放射線科から新しく導入した「MRI」の紹介をしており、最新の装置を用いて最先端の画像提供が期待されます。
 当院は、新病院改築に向けて様々な準備を進めております。表紙にもなっております駐車場の建設が令和元年5月に完成しました。改築工事等で大変ご不便をおかけしますが、ご協力お願いします。

広報委員 総務課 福田

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